わらべうた
当園では0歳から5歳まで一貫した「わらべうた音楽教育」に取り組んでいます。
0歳から5歳まで一貫して音楽教育に「わらべうた」を取り入れています。長い年月をかけて歌い継がれてきた伝承のわらべうたは、日本語の美しいリズムと抑揚があり、うたの旋律と言葉のリズムとが一体となっているため、子どもにとって聞きやすく歌いやすい音楽です。
特に1,2歳の子どもの場合にはわらべうたを歌いながら子どもの身体に触れたりすると子どもの脳はとてもリラックスし、安心すると言われています。
0歳児では小さな子では遊具を使って追視させる時に歌ったり、座れるようになれば遊ばせ遊び(顔遊び・手遊び・ひざ乗せ)、つかまり立ちや一人歩きが始まった時は、柵などにつかまって屈伸させたり体をリズムに合わせて横に揺らす歌など、時期によって歌を選んでいます。
わらべうたの効果はそれだけではありません。5・6歳になると、友だち同士でわらべうた遊びをすることで社会的なルールや、他人への思いやりを学ぶことができるほか動作に合わせた言葉をリズムに乗せて発するというわらべうたあそび「あんたがどこさ」などは歌と身体の動きを同時進行させるということで脳は多大な刺激を受けるのだそうです。子どもたちの音楽を愛するよい耳を育て、子どもたちがこれから先いろいろな音楽に出逢ったときに感動し心豊かになるそれまでの出発点となることを信じ、子どもたちと共に歌い続けています。
日本の子どもの伝承文化であるわらべうたは、わらべうたの音楽性と共に音楽を通して培われる、大人や仲間同士の結び付きを大切にし、遊びを通して、見て、聞いて、しぐさをして覚えることを大切にしています。
乳児のときからわらべうたでたくさん遊んだ子ども達は、年長になって子ども一人ひとりが自立し、子ども達自ら組織して協力し合い、集団的に遊びを楽しめるようになります。
乳児のわらべうた
乳児のわらべうたは、情緒を豊かにし、素朴なわらべうたを喜びとして受け入れられる環境を考え、子どもたちが道具(遊具)を使って自由に遊んでいる中で遊びのイメージ、雰囲気を大事にして歌ってあげたり、子どもの動きにあった「となえ」や「ごろ合わせ」を言ってあげたり、遊ばせ遊びをしながら、子どもの感覚、リズム感、鼓動の脈動などを発達に応じて行っています。
幼児のわらべうた
幼児のわらべうたは、子どもの鼓動を大切にし、その年齢にあった音域で音楽的に遊戯性をもって計画し、ねらいを持って課業を進め、大人、友達と一緒に遊びます。ねらいの中には、鼓動、うたのリズム、音色、高低、大小、うたい方、早遅、内的聴感等があります。
なぜわらべうたが良いのか
わらべうたは限られた音域でできています。童謡のようにリズミカルで音域が広い歌は、楽しく聞こえますが子どもの喉にとっては負担なものです。誰にとっても歌いやすく心地よいわらべうたは、赤ちゃんにとっては1対1のぬくもりを感じさせ、幼児にとっては集団でルールを守って遊び歌など、遊び方は色々です。楽器を使わずにどこででも歌えて遊べるわらべうた。知っていると役に立ちますよ。
また、わらべうたは人の声で伝承する日本人の文化です。民族独特の言語的刺激も得られます。